酒 映画批評

終戦のエンペラー

公開日: : 最終更新日:2017/01/16 2013年, ヒューマンドラマ, 歴史

終戦のエンペラーを見て

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映画のプロフィール

「終戦のエンペラー」(原題:Emperor)
アメリカ:2013年3月8日公開
日本:2013年7月27日公開
監督:ピーター・ウェーバー

日本の表現

久しぶりに真面目な映画をみたので書こうと思う。
この映画においては、史実だからネタバレもないのか。。。
日本における終戦の1945年8月15日の後
1945年8月30日GHQが日本に上陸しアメリカによる日本統治をしていく際
天皇の処遇をどうするかをめぐる話である。
所謂、日本の「建前」や「本音」の独特の価値観や
天皇制という日本独自の「信奉」といった言葉で表現しにくいものがうまく表現されている。
映画としては初めて皇居敷地内での撮影を敢行しているという。。。複雑な気分だ。

マッカーサー元帥

それとは対局にマッカーサーはザ・アメリカ人であり、言動が豪快で
白黒はっきりしている性格として描かれていた。

emperor02

ちなみにマッカーサー役にはボスのCMでおなじみのトミー・リー・ジョーンズ。
ジョーンズもこのコーンパイプがとても似合っていた。
マッカーサーのコーンパイプはかなり特殊なものだったらしく
ふつうの物より何倍も中にタバコの葉っぱが詰められるように成っていたらしい
このようなコーンパイプを「マッカーサーパイプ」と呼ぶまでになっているようだ

あらずじ(wikipedia)

1945年8月30日、GHQ最高司令官ダグラス・マッカーサー(ジョーンズ)が日本に上陸し、アメリカによる本格的な日本統治が始まる。マッカーサーは戦争犯罪人の一斉検挙とその戦争犯罪を裁くため、活動を開始するが、皇室、特に天皇(片岡)に対する戦争犯罪の有無の立証と、天皇が逮捕・処刑された際の、日本国民への影響を考慮していた。
マッカーサーの命を受け、知日家のフェラーズ准将(フォックス)は調査を開始するが、彼自身も開戦前、大学時代に知り合ったかっての恋人あや(初音)の安否を気に掛けていた。10日間という短い制約時間の中でフェラーズは、東条(日野)、近衛(中村)、木戸(伊武)、関屋(夏八木)ら容疑者、関係者から聴取を行い、開戦に至る隠された真実と終戦における天皇の役割を暴いていくが、天皇が戦争に関与していない証拠を得ることができない。
天皇への戦犯容疑を晴らしたいフェラーズだが、具体的証拠の無いまま最終調査報告書をマッカーサーに提出する。やがて、調査書を読んだマッカーサーは、天皇の人物像を見定めようと、フェラーズに天皇との面会を設定するよう命じる。

近衛文麿

emperor03

この映画で印象的だたのは最初フェラーズ准将が近衛文麿に会いに行ったとき
白黒はっきりさせない日本人の発言にもどかしくするフェラーズ准将が印象的だった。
天皇の戦争への関与を短い時間で暴かなければいけなかったというのもあるでしょう
近衛文麿の役は中村雅俊がやっているのですが、若干似てますね。
近衛文麿のセリフ「我々はアメリカをお手本にしただけだ」といっている。
今日でも日本が戦時中に行ったことを取り立てて騒ぐ人がいますが、果たしてこの国だけが悪いのだろうか?
責任転嫁をするつもりはないですがこの国に対する批判の仕方は正解とは思えない。

マッカーサーと天皇陛下

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この映画、ナショナリストを刺激しそうな表現もあるけれど・・・
マッカーサーは「天皇が、敗戦国の君主がそうするように戦争犯罪者として起訴されないよう訴えるのではないか」と考えていたらしいが。
昭和天皇は命乞いをするどころか「戦争の全責任は私にある。私は死刑も覚悟しており、私の命はすべて司令部に委ねる。どうか国民が生活に困らぬよう連合国にお願いしたい」と述べたと語っている。
このことに、マッカーサーは感動し「日本の最上の紳士」であると敬服した。
後にも彼は昭和天皇のことを「あんな誠実な人間は見たことがない」と語っている

ヒロイン

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正直、ヒロインという表現が正しいのか分からないが笑
このフェラーズ准将の恋人役の初音映莉子という女優さんが30歳(1982年3月24日)にはビビった。。。
フェラーズ准将との年の差を考えると順当なのかもしれないけど〜若いってか幼く見えるなー
やはり、日本人は幼いイメージがあるのかも

ホントはA級戦犯とか日本の降伏についてとか書きたかったけど
それはこちらで

原作は「陛下をお救いなさいまし 河井道とボナー・フェラーズ」

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