最強のふたり
大富豪の障害者と貧乏人の移民
映画のプロフィール
「最強のふたり」(原題: Intouchables)
フランス:2011年11月2日公開
日本:2012年9月1日公開
監督:エリック・トレダノ
日本でフランス語映画歴代1位
率直な感想は、とてもすっきり爽やかな気持ちになった。
実はあまり、フランス映画は見ないのです。(アメリも見たことがない)
フランス歴代観客動員数3位
この映画はフランス歴代観客動員数No.3なのです。
ちなみに、1位は「タイタニック」すげーなジェームズ・キャメロン
3位は「シュティの国へようこそ」という映画です。何故か、日本未公開
フランス映画のみの歴代観客動員数
結構、トップ1,2,3が抜けてますよね。
ハリウッドでリメイクするって話もあるけど本当かなぁ
この映画の見所
なんといっても、ドリスとフィリップの関係の変化です。
ドリスは資格もない、経験もない、ただ失業保険が貰いたくて不合格のサインが欲しかっただけ・・・
そんな、ドリスをフィリップは周囲の反対を押切採用します。
この二人が関係が深くなっていくにつれ互いに成長していきます。
自分とは違う大富豪の暮らしに圧倒され、少し乗り気になりますが、それでも嫌なものは嫌だと業務を断ったりします。
しかし、そんな人間味あふれるドリスと一緒にいる打ちにフィリイプとドリスは深い絆で結ばれていきます。
実はドリスにも問題があります。彼の母親は拾の母親ではありません。弟も拾の弟ではありません。
そんな、ドリス自信も最初はちゃらんぽらんだったのが環境の変化で言葉遣いや、性格なども変わっていきます。
見るきっかけは乙武さん
この映画はNHKで乙武さんが紹介していて、一気に見たくなった作品です。
彼に関しては賛否あると思いますが・・・
乙武さんが紹介していたその時のシーンがあるのですが、会場では非難轟々でしたが笑
それは、ドリスとフィリップが絵画を見に行っているとき手を動かせないフィリップはドリスに「チョコをくれ」と頼みます。
しかし、ドリスは「やだ!」と断ります。さらに「このチョコは健常者用だ」とも加えて言います。
当然、ドリスは嫌味や、悪意があって言ったわけではありません。本当にただ「ギャグ」や「冗談」としていったのです。
フィリップも不機嫌そうな顔をしますが「あぁ、冗談か」と飲み込みます。
ドリスはフィリップを障害者としてではなく、ひとりの人間として扱います。何の資格や経験もないドリスを採用したのは他の候補者は皆フィリップに気を使い、障害者というレッテルを貼って接するところが気に入らなかったからです。
障害をハンディとせず、特徴程度にしか認識していないドリスだからこそこのような接し方だできるのだと思います。
考え深い問題
みなさんは、どう思うでしょう?障害は障害として気を使って扱って欲しいと思うでしょうか?
私は、そうは思いませんでした。この映画を見ているときずーと考えていたのですが私は嫌です。
もちろん、程度はありますが。
映画の背景
この映画は、実話を元に作られています。フィリップは実在し、ドリスはモデルがいます。
気になったのは、ドリスのモデルが白人だというところです。黒人の方が描写的にはわかりやすいのは分かりますが主要人物を変更してまで脚色する部分だったのか正直疑問です。
話としては、とてもよくできてるしフランス映画っぽい(偏見ですが)ダラケる感じもなくテンポも良かったので私の中では評価が高いのですが、ストレートなヒューマンドラマのノンフィクションであるため脚色は最低限にとどめて欲しかったと思いました。
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